音楽療法(Music Therapy)という言葉を聞いたことはあっても、「正直何やってるのかはよく知らない」というのが、利用者支援者問わず抱いているイメージではないかと思います。「意味あるんすか?」と聞かれたこともありますね…。
というわけで、簡単に音楽療法の説明をいたしましょう。
音楽療法という言葉が出てきたのは第二次世界大戦後頃と言われており、「野戦病院で音楽を流したら兵士の治癒が早まった」という立証がされたことが始まりと言えます。
民間認定は国内外問わず様々あり、専門学校等の認定などが取得しやすいものですが、国内で最も認知されているのは日本音楽療法学会の認定です。
日本音楽療法学会の定義では「音楽療法とは、音楽の持つ生理的、心理的、社会的働きを用いて心身の障害の回復、機能の維持改善、生活の質の向上、問題となる行動の変容などに向けて、音楽を意図的、計画的に使用すること」とされています。
随分と堅苦しい文言ですが、要は音楽を使って色々な改善向上を目指す欲張ったセラピーということですね。
私石渡が学会認定を取得したのは2006年ですが、それから18年経った2024現在でも、音楽療法士は国家資格化されておりません。なので、効果に疑問を持つ方が多いのも仕方ないという面もあるかもしれません。確かに「モーツアルトを聞いていたらみるみるうちに傷がふさがった」なんてことがあったら逆に驚きですよね。しかし「治癒が早まる効果がある」という論文があるのもまた事実。それをどう捉えていくか?が肝要であると感じています。
Legatoは主に精神科領域の対応を得意としているので、音楽療法も精神科領域向けになっています。
いわゆるヒーリングミュージックのように、「聞くだけで癒される」的なものがポピュラーな方法ではありますが、であれば市販の楽曲を購入すれば済む話ですよね。それを音楽療法と言うには微妙です。
精神科ならではの音楽療法というと、「対象者が音楽に参加し、役割を獲得する」というのが、ポイントとなると考えています。もちろん、いきなり「演奏しましょう」というのはハードルが高すぎるので、初めは好きな曲の鑑賞からで良いと思います。少しずつ演奏に混ざってみる、音楽を流しながら絵をかいてみる、など、好きな音楽に自分が何かしらの形で参加する、というのは観客の立場とは違う達成感を与えてくれます。その積み重ねが自己効力感を与えてくれるようになったらもう大成功ですね。
精神科音楽療法士はそのお手伝いをするものです。興味関心のある方は、利用者さん支援者さん問わず、いつでもお声かけください。
というわけで、簡単に音楽療法の説明をいたしましょう。
音楽療法という言葉が出てきたのは第二次世界大戦後頃と言われており、「野戦病院で音楽を流したら兵士の治癒が早まった」という立証がされたことが始まりと言えます。
民間認定は国内外問わず様々あり、専門学校等の認定などが取得しやすいものですが、国内で最も認知されているのは日本音楽療法学会の認定です。
日本音楽療法学会の定義では「音楽療法とは、音楽の持つ生理的、心理的、社会的働きを用いて心身の障害の回復、機能の維持改善、生活の質の向上、問題となる行動の変容などに向けて、音楽を意図的、計画的に使用すること」とされています。
随分と堅苦しい文言ですが、要は音楽を使って色々な改善向上を目指す欲張ったセラピーということですね。
私石渡が学会認定を取得したのは2006年ですが、それから18年経った2024現在でも、音楽療法士は国家資格化されておりません。なので、効果に疑問を持つ方が多いのも仕方ないという面もあるかもしれません。確かに「モーツアルトを聞いていたらみるみるうちに傷がふさがった」なんてことがあったら逆に驚きですよね。しかし「治癒が早まる効果がある」という論文があるのもまた事実。それをどう捉えていくか?が肝要であると感じています。
Legatoは主に精神科領域の対応を得意としているので、音楽療法も精神科領域向けになっています。
いわゆるヒーリングミュージックのように、「聞くだけで癒される」的なものがポピュラーな方法ではありますが、であれば市販の楽曲を購入すれば済む話ですよね。それを音楽療法と言うには微妙です。
精神科ならではの音楽療法というと、「対象者が音楽に参加し、役割を獲得する」というのが、ポイントとなると考えています。もちろん、いきなり「演奏しましょう」というのはハードルが高すぎるので、初めは好きな曲の鑑賞からで良いと思います。少しずつ演奏に混ざってみる、音楽を流しながら絵をかいてみる、など、好きな音楽に自分が何かしらの形で参加する、というのは観客の立場とは違う達成感を与えてくれます。その積み重ねが自己効力感を与えてくれるようになったらもう大成功ですね。
精神科音楽療法士はそのお手伝いをするものです。興味関心のある方は、利用者さん支援者さん問わず、いつでもお声かけください。
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